WEBサイト向けVPSを比較
vpsを比較しました。
国内主要各社のメモリ1GBプランで比較しています。
比較のポイントは価格の安さ、マシンスペック、そして実際のパフォーマンスです。
さあWEBサイトに最適なVPSを見つけましょう!
VPSサーバの料金・スペックを比較
さくら | Conoha | ServersMan | |
---|---|---|---|
初期費用 | 無料 | 無料 | 無料 |
月額 | 934円 | 930円 | 467円 |
無料お試し | 14日間 | 1500円分 | 30日間 |
CPU | 2コア | 2コア | 1コア |
CPUクロック | 2.40Ghz | 2.6GHz | 2.13Ghz |
メモリ | 1GB | 1GB | 1GB |
HDD | 100GB | 100GB | 50GB |
ファイルシステム | ext4 | ext4 | ReiserFS |
回線速度 | 100Mbps | 100Mbps | 非公開 |
IP | 1個 | 1個 | 1個 |
料金・スペックの比較ポイント
WEBサイトを安定稼働させるには、ボルトネックを無くすことです。
ファイルIO
WEBサーバの場合、ボルトネックの原因になるのは、ファイルIOとネットワーク通信です。
VPSサーバを選ぶときにメモリが重視されがちですが、ファイルIOで一番重要なのはCPUです。
いくらSSDで高速なストレージを積んでいても、CPU性能が低ければそこがボルトネックになってしまいます。
また意外と見押されがちなのが、ファイルシステムです。
ファイルシステムはetx4がもっとも高速です。
過去のVPSは、低速なetx3やReiserFSが中心でしたが、今ではほとんどのVPSがetx4です。
etx4以外のファイルシステムは、パフォーマンス低下の原因になりやすいため、なるべくetx4のvpsから比較しましょう。
ネットワーク
ネットワークは100Mbpsあれば、よほどの大規模サイトでない限り、ボルトネックにはなりません。
NTT系のVPSだと、2Gbpsを超えるようなネットワーク網を構築していますが、かなり料金が高くなるうえに、さすがにオーバースペックです。
逆に10Mbpsなど低速の場合は、夜間のピークタイムなどになると、非常に重たくなったりするので注意が必要です。
実際のパフォーマンスを比較
実際にVPSサーバを借りて、パフォーマンステストをしてみました。
OSはCentOS6系でデフォルト状態にwordpressを入れてテストしました。
チューニング等は一切していません。
Apache2.2、PHP5.3、MySQL5.1
テスト方法はabコマンドを使っています。
「ab -c 10 -n 100」
同時アクセス10人を10000リクエストのテストです。
これを20回行い平均したのが以下になります。
1秒間に処理できたアクセス数
さくらVPS | 8.3アクセス |
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ConoHa | 7.9アクセス |
ServersMan | 2.4アクセス |
さくらVPSは相変わらず高パフォーマンスです。
Conohaもなかなかの数値を出しています。
ServersManはちょっと低すぎる感じです。
上記より、1日の限界アクセス数を算出しました。
さくらVPS | 71万アクセス |
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ConoHa | 68万アクセス |
ServersMan | 20万アクセス |
理論上なので、実際にはここまで大量のアクセスを処理できません。
しかしそれでも10万単位のアクセスは処理できるはずです。
1日に10万アクセスと言えば、人気サイトや人気ブログだと思います。
個人でVPSを使うのであれば、さくらVPSの最安プランで余裕をもってアクセスを処理できます。
さくらVPSの利用事例
私はAmazonのサイトをスクレイピングして、最安値の商品を検索できるサイトを作りました。
利用したサーバはさくらVPSです。
以前はAmazonのAPIを利用してサイトを作っていました。
しかしあるとき、検索数に上限が設けられるようになってしまい、サイト運営に支障がでてしまいます。
そこで考えたのがAmazonのサイトをスクレイピングする案です。
そのためにはスクレイピング処理を動かすサーバが必要になります。
色々比較検討した結果、さくらVPSに白羽の矢が立ちました。
比較後すぐにさくらVPSを借り、スクレイピングコードを載せ、cronで定期処理を開始しました。
初日は順調です。
しかし最初は順調だったのですが、2日目に異変がおきました。
Amazonからアクセス拒否を食らってしまったのです。
グローバルIP単位で過剰アクセスを遮断していたのです。
困り果てた私は力技でこの問題を解決することにしました。
VPSを大量に借りて、スクレイピングするのです。
いわばグローバルIPを大量に借りるようなものです。
グローバルIPが異なれば、アクセス制限も受けないため、Amazonから大量のデータをスクレイピングできるはずです。
この思惑は見事に的中しました。
ただVPSを40台も借りているため、月々の料金は4万円近くになってしまいますが(´ー`;)
なにわともあれ、VPSを比較したときにさくらVPSを選んでよかったと思っています。
落ちない、止まらない、安定するの三拍子です。